夏休み最後の日、炎天下の恵比寿ガーデンプレイス前の公園で、光一クンと剛クンの2人を撮影しました。2人は昨日までコンサートをしていて、今日の撮影です。
気温が33度を超える中、冬物の洋服を着、その上縄跳びまでしてくれ、イヤな顔ひとつせず僕の注文に終始にこやかに応えてくれました。
これだけの売れっ子なのに本当に2人とも本当に頑張り屋さんで、性格がすばらしく良い子たちです。撮影後2人はそれぞれまた別の仕事に向かいました。う〜ん、タレントの鏡だ。僕も彼らを見習おうっと。

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ロケーションハンティング(ロケハン)の重要性をお話しましょう。スタジオの撮影を除いては何処か撮影場所をいつも仕事の度に見つけなければなりません。特に雑誌の場合は写真の撮り方、撮影場所もカメラマンに任されていることが多いので、普段から撮影に使えそうな場所はマークしておくことが必要です。
実際撮影の依頼がきたら、その場所に再び下見に行き、カメラアングルや風景の切り取り方、モデルの立つ位置、太陽の位置関係(ライティングを考える)をしっかり調べ、場合によってはポラロイド写真も撮ります。何処の場所で何時にどう撮るかまで、しっかり頭にいれとかないと、太陽はアッという間に動いてしまいます。ロケの場合、天候と時間が勝負です。お日様を呼ぶ神通力も必要かもしれません。(笑)
下準備を撮影前に全てしっかりとしておくかどうかで、写真の善し悪しが決まると言っても過言ではありません。僕の場合撮影前に絵コンテが出来上がっていて、撮影当日はそのイメージを定着させる日といった感じです。プロの撮影に出会いがしらはまず、ありません。
恵比寿周辺の公園で撮影と言えば、時間が許す限りロケハンします。ちなみに恵比寿周辺の公園を大小合わせて10ヶ所は知っています。

今回は、スタジオにステージを作り、その上に半透明のアクリルやフィルムを置いての撮影です。セットをまず作り、その後にライティングをします。簡単そうに見えますが、撮影までのセットアップまでに5時間を費やし、スタジオ入りしてから撮影が終了するまでに14時間もかかりました。
やっぱりカメラマンは肉体労働だ。

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Mさんからの質問。


「私は、大阪で写真の専門学校に行っています。でも、いろいろな理由で行って半年しか経っていないのですが、辞めなければいけなくなってしまいました。このまま大阪にいても仕方ないと思い、お金を貯めて東京進出を狙ってはいるのですが、果たしてそれが最善の方法なのか?  と、悩んでいる20歳の女の子です。」

僕は大阪の写真界のことが分からないのですが、写真をするのに大阪が悪いとは思いません。しかし大阪で写真を覚え、東京に出てきて人はかなりの人数になることは確かです。
東京のメリットは雑誌社がまず多いこと。また、広告の仕事も大阪に比べると多いと思います。また、写真を勉強するにも、レンタルスタジオも多いですからスタジオマンとしても、働きやすいだろうし、写真家も多くいますので、そのアシスタントになるのも良いでしょう。
ただし、写真家のアシスタントになる前に一年でもスタジオに勤めることを勧めます。というのは、Mさんはまだ写真のこと、写真界のことを良く知らないでしょうから、スタジオで同世代のいろんな人と接して、情報を得ることも大切だと思います。
わからないうちに、自分の写真とは違った写真家についてしまうと、辞めるときが問題になります。スタジオとは違って、やっぱり辞めますと簡単にはいかなくなることがあると思います。


「いろいろと考えてはみるのですが、一向にみえてきません。
考えるよりも前に進む事の方が大事だとは思います。
しかし、私にとって、大阪を離れるということは
なんだか、人生の分岐点なのか?いまは?? ってな程に考えてしまいます。」

大阪は自宅ですか?もしそうであれば、東京に出てくるのはよほどの覚悟を持って下さい。
下積み時代は、やはり金銭的にも精神的にもつらいことが多いと思います。それに東京は、自分の目指すことから遠のいてしまう誘惑も多いことでしょう。
とにかく、写真で生活していくのはこの不況の中大変だと思います。簡単なことでは、ありません。


「”写真家さんの下に着いて働きながら勉強したい”って言う
私の野望は、私さえ動けば「不可能」なことではないのでしょうか?」

人間には不可能なことなどありません。やる気と努力をすることを続けることさえできれば、できると思います。ただ、ほとんどの人が途中で挫折?いえ、放棄してしまうのが実状です。Mさんが、そうならない気丈な女性であることを期待します。

今回の質問に近い事が、SHOOTING DIARYの98/4/13、99/4/23、25に少しだけ書いてあるので参考にして下さい。

雑誌「Happie」の連載も7回目になりました。秋物ファッションなのに、この炎天下の中グラスハウスのスタジオでの撮影です。室温は50度を超え、しばらくすると頭がもうろうとしてくる暑さです。

ファッション写真の場合暑い時に秋冬物、寒いときに春夏物の撮影をしているので、特にこの8月の秋冬物の撮影はモデルさんには地獄の撮影となります。コギャル・ファッションは冬でもノースリーブが定番なので良いのですが、他のファッション撮影ではコートの撮影もしています。モデルになるには、暑さ寒さにも耐えなくてはならないのです。

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ここ最近、アシスタント志望の方々からメールを良くいただきます。杉山としては大変うれしいことですが、今現在、うちの事務所にはアシスタントの空きがありません。せっかくメールをいただいた方々には申し訳ありません。
玄光社から出ている月刊コマーシャル・フォト誌にプロカメラマンのアシスタント求人のページがあります。そちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
宜しくお願いいたします。

伊勢丹のファッションの為の撮影。伊勢丹の今年の秋のテーマカラーは赤と黒。写真のバックの色を赤とグレーで撮影しました。モデルのうしろにあるイスがポイントで、1カットづつイスが回っています。このアイデアはiMacのCMのマックがくるくる回っているものからいただきました。ポラロイドを見ながら慎重に撮影を進めていきます。

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別冊ジュノンで、人気モデルのリヒト、ジュン、大柴雄介の3人を撮影しました。
リヒトは神保町の裏道の本屋街で撮影。ジュンは彼の地元の祐天寺と中目黒周辺での撮影。大柴雄介は彼のお気に入りのショップで撮影しました。みんな、いつものファッション写真とは違ったプライベートチックな写真で、ほのぼのとした表情を見せてくれました。
さすがカリスマモデルと言われるだけあって、みんな個性豊かでカッコイイ男の子たちです。