使い捨てカメラについては、以前「あるある大事典」というテレビ番組でもいろんな事をお伝えした事がありますが、技術的にはなんとかモードと言うものは何もついてはいませんので、いろんなテクニックを使うことはほとんどできません。カメラがいろんな条件を判断して撮影してくれる訳ではなく、どんな場合も同じ条件で撮影してしまうので、すごく明るい場所とか、暗い場所とか、通常の条件(基本的には晴れくもりの屋外での撮影が一番良い条件)以外のところでの撮影は得意ではありません。
撮るものがおもしろいかどうかによって善し悪しが決まる、とってもストレートなカメラといえます。

<使用上の注意点>

・ピントが合う範囲がどんな条件でも同じなので、カメラに書いてある何センチ以上離れて下さいという注意書きに従って下さい。その範囲でしかピントが合いません。クローズアップも撮れる製品もあるようですが、ほとんどの製品が被写体(撮る物)から1メートルは離れることをお勧めします。

・暗いところでは、キレイな写真は撮れません。明るい屋外以外では、フラッシュを使うことをお勧めします。フラッシュも注意書きに書いてある範囲でないと光が届かなかったり、明る過ぎたりしますのでその範囲内で撮影するようにしましょう。

・最大の弱点は夜景は写りません。良く、夜景のきれいなところで使い捨てカメラで撮影している人がいますが、フラッシュを使っても、その光が届く範囲のものは写りますが、その背景の夜景は真っ暗ということになります。まして、フラッシュを使って夜景だけを撮ろうとしている人を見かけますが、フラッシュ使用の有無にかかわらず、真っ暗な何も写ってない写真になりますので、夜景は諦めて下さい。

QuickTime Movie

ファッション写真で重要なのは美しいモデルとともに、すばらしいスタッフにも恵まれないと良い写真を撮ることはできません。決められた洋服をいかにアクセサリーなどとの組み合わせとともに着こなしを美しく見せるかがスタイリストの重要なポイントです。またヘアメイクはその洋服に合わせヘア・スタイル、メイクアップをします。

プロのモデルさんなので、だいたいの写真のイメージを説明すれば理解して自分でポーズをとりますが、中には新人のモデルや容姿はすばらしく良いのにポーズができなかったりするモデルもいるので、そのような場合はカメラマンがいちいちポーズを指導しなければなりません。
モデルもファッションや写真を良く勉強していないと、洋服にあったポーズをとることができません。ストリート系カジュアルには、それなりポーズがあり、スーツには、スーツのポーズがあるからです。それに、流行のポーズというのもあります。
僕の統計によると、活発な明るい性格で頭の良いモデルがすばらしいですね。
美しいだけでなく内面も磨かなければいけないと思います。

カメラマンはそれらすべてを熟知していて、最終的におかしいところがあれば、スタッフに指示をできるように最新の流行も知っていなければならないということになります。僕なども、コギャル系ファッション誌からアダルトなファション誌まで、国内外のものを定期的に目を通すようにしています。もちろん、機会があればコレクションやショップに行ったりして実際に見たりもしています。

写真の技術的なことはライティングや構図、レンズの選択などかなり細かいことが重要になりますが、なんといっても、その洋服のイメージにあった写真を撮るということが最重要でしょう。

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写真を撮影する上でもっとも僕が気を使うのは、モデルの選択です。というのは、モデルによって、その撮ろうとする写真のイメージが大きく左右するからです。ただそれは、僕の好みというよりは、その広告なら広告にふさわしいイメージのモデルということになります。
タレントさんやキャンペン・ガールなどを起用する以外は、撮影の前には必ずモデルのオーディションを組みます。オーディションにはカメラマン、クライアント、アートディレクター、スタイリスト、場合によっては、ヘアメイクも立ち会います。
モデルを選ぶのには、まず、写真審査で人数を絞り、そしてオーディションに呼ぶんですが、1人を選ぶのに50人くらいが来るのはあたりまえで、100人を越すこともよくあることです。それでも、イメージに合うモデルがいない場合は日にちをかえて、再度、オーディションをすることもあります。

さて、オーディション会場では、モデル本人と、そのモデルが今までにしてきた仕事などの写真がファイルされたもの(僕たちはブックと言います)を見ます。仕事の内容によっては水着になってもらったりもしますが、ルックス、プロポーション、そして性格(性格もすごく重要で、明るくて、ハキハキしていないと撮影が上手くいかないことが多いのです。)を見るわけです。
そして、写真うつりを見るために、ポラロイドを撮ったりビデオに残したりもします。

このようにモデル選びにはスタッフ一同かなり、神経を使っています。写真を撮る上で、モデル選びがとても重要なのがおわかりいただけたでしょうか。

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CNNキャスターとしてデビューした彼女、現在ではテレビ、ラジオで何本もレギュラーを持つ売れっ子タレントです。撮影はお昼から夜8時頃までの長時間におよびましたが、終始ニコニコとカメラの前に立ってくれた彼女はとてもステキな女性でした。今回はAMERICAN ONLINEの広告の撮影。

フジフィルムから新しく発売されたFinePix700という150万画素で撮影できるデジカメを買いました。
今現在、コンパクトカメラでは世界最小、最高画質のデジカメです。さっそく、撮影に持っていきました。
撮影はAOLという世界最大のインターネットプロバイダーの会社の仕事でそのイメージガール?の撮影でした。
アルミボディで小さくてなかなかオシャレなカメラでスタッフにもモテモテでした。
そのスナップ写真をページに上げましたので、興味のある方は見て下さい。

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今日は、撮影日記ではないけれど撮影までのカメラマンの仕事の手順をお伝えします。

まず、広告代理店や制作プロダクション、時にはクライアントから直接の場合もありますが、仕事の依頼があります。
大体の撮影内容、スケジュール、ギャラ等をマネージャーが聞いて引き受けるかどうかを決めます。(もちろん、マネージャーは僕が好きな仕事とそうでないものを良く知っているので、そのあたりはまかせています。)
つぎに、打ち合わせ。モデルのオーディションをその時にする場合もあります。あまり、何度も打ち合わせをするのはスケジュール的にも難しいのでなるべく手際よくしたいものです。
撮影がスタジオかロケかによって違ってきますが、撮影場所のロケハン(撮影場所の下見)をします。これはだいたいロケーション・コーディネイターが出してきた資料の中から撮影に合いそうなところを選び、ロケハンするんですが良いところが見つからないとひどい時は何日もかかる場合もあります。
そして、撮影の準備。フィルムやカメラ機材、照明器具等の手配等けっこうすることが多いんです。まあ、だいたいは僕が指示を出した事をマネージャーとアシスタントがする事が多いですが。

なにをどう撮るかをはっきり決め、撮影前の準備が、しっかりできているとほとんどはもう、撮影が半分終わったようなものです。すでに僕の頭の中にはすべてが組立られていて、撮影当日はそれをかたちにするだけです。・・・とは、言ってもロケの場合天気が気になります、やっぱり。

そして撮影本番の日を迎えます。

これが撮影までの仕事流れです。仕事の内容によって時間がかかることもあるし、ほとんど電話だけで本番に入る事ができるものもありますが、やはり大きな仕事ほど時間はかかります。

題 「僕の好きな写真」

僕の好きな女性の写真は、後ろ姿の写真です。どうして顔の見えない写真が好きなのかというと、顔というのは指紋のように個人個人だれでもちがうものを持っているからです。医学的にいえばその人しか持ってない遺伝子の組合わせみたいなものだからです。その人しか持っていない個性(顔)だから、美しいのはあたりまえなんじゃないかなと思うからです。でも、もし顔のない写真、またはほとんどの顔の見えないような写真でその人の美しさを表現しようと思ったら、きっと難しいのだと思います。だから杉山さんの写真は大好きです。

そんな、女性の後ろ姿をあたかもその人でしか持っていない魅力的な身体を、セクシーに美しく表現しているからです。身体って、通常スタイルがいいから美しいと感じるのが、ごく一般的な見る側の気持ちじゃないかなって思います。
でも、本当は身体も顔のようにその人の個性を表現できるほどの美しさを持っているんじゃないかなって思います。たとえば、顔というのは、笑った顔、悲しい顔、怒った顔、楽しんでる顔などなど表現しやすい要素にあふれているものですよね。でも、身体で、それを表現しようと思ったらとっても困難なことですよね。きっと、それを美として表現し引きだすことをしてくれているのが、杉山さんのような人なんだと思います。ぞくに言うプロということなんだと思います。 続きを読む

撮影日記を書くとか言ってて、今までそのままになっていたので今後不定期ですが気が向いた時に掲示板に書き込む事にします。

月曜、火曜は朝から1日中六本木にあるスタジオに缶詰状態でファッションの撮影。モデルはすべて外人モデル。
レギュラー的にしている仕事なのでそれ程気を使う事はないけれど、朝から晩まで脚立の上からのハイアングルで撮ったり這いつくばってローアングルから撮ったりで今日は腰痛で悩まされる始末です。
結構、カメラマンって肉体労働だからしんどいのです。
今日はその写真をセレクトするのに今までかかってしまいました。後はデザイナーさんがレイアウトをし、印刷物になります。

Nさん、書き込みありがとう。


「写真って、どうしたら上手く撮れるのか……?」

一言で言うのは難しいけれどまず、やっぱりいっぱい撮る事と、いつもこんな風に撮りたいという事をちゃんと考えて撮る事。
まずは好きな写真を真似するのもいいです。でも技術的な事はやはりなかなか難しい事もありますから、なるべく凝った写真よりもスナップ風の写真でカッコイイと思う写真を真似した方がいいかも。
現在は技術的にどうこうというよりも、面白い瞬間を捉えた写真の方が良い時代になってきています。今はやりのHIROMIXの写真なんかも技術的なものなどは何もありません。捉えている対象と、フレーム(風景の切り取り方)が抜群に良いのです。
それと写真の勉強ですが、とにかく良いと思う写真集などを立ち見でもいいですから いっぱい見ることです。知らず知らずのうちに感覚が良くなってきて、そのうちに自分が撮る写真にも反映してきます。
まだまだいっぱい伝えたい事はありますが今日はこのくらいで。