なぜ、写真家である杉山が電子書籍の布教?をしているのか?

近年、写真のデジタル化により、写真はプロだけでなく一般の方がある程度のものは誰でもカンタンに撮れるようになりました。
それはそれで、写真と言うものが大衆化する事により、裾野が広くなり写真はアナログの時代とは比較できない程大きなマーケットになっています。

ただ、写真を生業にするものにとっては、とても厳しい時代になってしまいました。
撮影料に関して言うと、杉山が仕事を始めた数十年前よりもかなり安くなってしまっています。物価を考えてもこれだけの下がり方は異常な世界です。

商業写真家の場合、撮影の依頼があって、写真を撮る事により生計を立てています。言い方を変えれば日雇い労働です。
写真作家の場合は、写真展でのオリジナルプリント販売や、写真集の販売が中心になるかと思います。

杉山はその両方をやってきて、もちろん書籍版の写真集や写真展も開催しています。
写真集や写真展は、そこからの収益を考えると言うよりは自己のブランディングのためのものと言って良いでしょう。
杉山の場合は、幸運にも企業タイアップがとれていましたので、それなりの収益がありましたが、タレント写真集などを除けば、この活動では収益を上げる事はとても難しいのです。

印税生活…..

この数年、杉山はiOSアプリに始まって、インターネットを活用した写真家の新しいビジネスを考えてきました。

ただし、アプリに関してはプログラムが難しく専門家の方々の力が必要で、誰でもが出来るものではなく作品を制作する以上にお金がかかってしまいます。

ところが電子写真集(ビジュアルブック)は、ある程度の知識を勉強すれば、自分で制作できるという画期的なものなのです。

毎月、Amazon、Apple、Googleからの入金があります。印税です。
このお金で生計を立てようと思っていたのではなく、自己ブランディングの1つとして考えていたものが、やってみると「塵も積もれば山となる」のことわざ通りになってきました。

このことを皆さんに知っていただき、作品制作資金の一部にでも当てる事ができれば、写真作家も生きていけるのではないでしょうか。
才能を持った方々が消えていってしまうのは、写真を生業として生きていく事ができないからだと思っています。

写真家という職業の復権と拡大を目指したい!