Kindle – 芸術か猥褻か? Kindleのあいまいな境界線

自分の作品が電子書籍として、どう扱われてしまうのか?表現の自由はどうなのか?
(児童ポルノ禁止法改定との問題とはまったく別のこととして)

ヌードや性的表現が悪いなんてことは、思ってはいませんが、どこで線引きしているのかは作家としてはしっかり知っておきたい重要なことです。

■意味不明なガイドライン…..

KDPコンテンツガイドライン
わいせつな内容
性行為を表現したわいせつな内容や性描写を含む内容。

とても抽象的な表現でNUDEであっても性行為を表現したわいせつな内容や性描写でなければ、よいということなのだろうか?

悪意を含む表現
Amazonが考える「悪意を含む表現」とは一般的な定義の範疇です。

「悪意を含む表現」というのは、どういうことなのか?「悪意を含む表現」の一般的な定義とは何?

  • 現状はヌードも販売されています。
  • .com(米国)と.co.jp(日本)とは基準が違うようで、.co.jp(日本)にはアダルトという部門があるが.com(米国)にはない。
  • 日本の場合、アダルトの部門のものについては表示する前に年齢を聞いてくる。(これはすてきなシステムだと思います)
  • 基本的には性的表現があるなしにかかわらず、バストトップが見えているものに関してはアダルトの部門に入れられてしまいます。(着エロがどうなのかは調べていません。)
  • ヌードであっても通常の部門で販売されているものがある。(これはただ単なる見落としなのかもしれません)・
  • アンダーヘアはどうなのか?

境界線をどう解釈していいのかがわからなかったので、KDPに直接メールで聞いてみた。

Amazon.co.jpの「悪意を含む表現」の中のわいせつの明確な定義がありましたら、お伝え下さい。

芸術かわいせつかと言う話をしている訳ではありません。
通常は下記のような具体的な見え方で判断されるのが世界認識になっておりますが、
Amazonの場合、書籍版においてはいろんなものを取り扱っていらっしゃいますので、
その区別がつきません。

例)バストが見えていてはいけない。/ヘアーが見えていてはいけない。/男女が絡んではいけない、など

KDPからの回答

コンテンツの掲載可否は当社の裁量により決定させていただきます。表紙画像と本の内容両方が審査の対象となります。このガイドラインに違反するコンテンツは販売できません。

というだけで、答えてくれません。とても感覚的な問題にしてしまっていて、担当したKDPスタッフにより違ってくるような気がする。販売停止にする基準があまりにも曖昧。(日本の法律に乗っ取ったものでは決してない)

ただし、Amazonが規制を緩くしていることは間違いないので、作家の表現方法を考えるとAmazonはステキな企業なのです。
■インターネットの世界基準を考えてみると….

Google プレイス コンテンツ ポリシー
ヌードを含む、猥褻な、または性的に露骨な内容
ヌード、性行為を示す画像、または性的に露骨な内容は許可されません。また有料ポルノ サイトへトラフィックを誘導するコンテンツも許可されません。

Google は児童ポルノに対して断固とした措置をとります。児童ポルノを発見した場合、適切な機関に報告し、コンテンツの配布に関与した Google アカウントを削除します。

Googleはすごく、はっきりしています。グーグルは「ヌードはダメですよ。」ってはっきり言っています。
アップルは、定義は曖昧にしていますが、ヌードはNGなのは誰もが認識している。
facebookも「ヌードはダメですよ。」ってはっきり言っています。

 

■杉山の場合、こんなことがありました….

iOSアプリ、Androidアプリ、Kindle電子書籍など、さまざまな新しい媒体で写真集を発表しています。ここで問題になるのは、自分の制作した作品がどこでなら発表できるか、どこが境界なのかは知っておかなければなりません。
ある作品がKindle電子書籍では、1カットのバストが見えている写真の為にその作品がアダルトカテゴリーに入れられてしまいました。その後、その1カットを掲載しない事により通常のカテゴリーで販売されています。
この場合、作品の主題はバストが見えていることなどは、どちらでも良い事だったので、その1カットを外して、通常のカテゴリーに販売することが重要でした。
(この1カットの写真も、かって高島屋での写真展で堂々と発表展示されたものです。時代によっての規制が変わって来ている事は作家としてしっかり知っておく事はとても重要だと思います。)