う〜ん、どうしようかな?っと考えましたが、引き受けることにしました。もともとインテリアや建築には興味はあったのですが、撮影となると僕の分野とは違うのでなかなか大変です。アートディレクターが僕のポートフォリオをクライアントに見せて、ファッション・フォトグラファーが撮るインテリア写真??ということで、プレゼンして通ってしまったそうです。
クライアントは住友林業で、通常はモデルハウスをそのまま撮ったインテリア写真でカタログを作っていたようですが、今回はモデルを使ってファミリーの設定で、家具やグリーンも全てスタイリストが揃えての本格的な撮影です。家具を運ぶトラックが何台も来てそれは大変な現場になりました。僕も撮影機材がボルボにはのらないので、機材車を出す程の量です。
あいにく天候が悪く、ほとんどの写真が窓の外からストロボを使って光を入れて、晴れた日の室内のように見せています。ひとつひとつの窓にストロボをセットして、それも雨に濡れるとショートしてとても危険なので防水対策もしてあります。忙しすぎて、撮影現場のスナップを撮ることができなかったので、お見せできないのが残念です。2Fの部屋なんかは特に大変でした。大型ストロボ10台は使っています。
通常のインテリア写真は人が写っていないので、長時間露光をして(スローシャッター/10秒くらいシャッターを開けているなんてザラです)で撮るので、ライティングも部屋の明かりや外光だけで撮ることが多いのですが、人物が入るとそんなにスローシャッターにするわけにはいかないので、みんな敬遠するんです。これってかなり難しんですよ。
まあ4日間の撮影も無事に終わり良かったです。朝は4時から夜の8時までなんて、16時間労働の日もありました。さすがに疲れました。