写真家の下で働きながら勉強したい??

Mさんからの質問。


「私は、大阪で写真の専門学校に行っています。でも、いろいろな理由で行って半年しか経っていないのですが、辞めなければいけなくなってしまいました。このまま大阪にいても仕方ないと思い、お金を貯めて東京進出を狙ってはいるのですが、果たしてそれが最善の方法なのか?  と、悩んでいる20歳の女の子です。」

僕は大阪の写真界のことが分からないのですが、写真をするのに大阪が悪いとは思いません。しかし大阪で写真を覚え、東京に出てきて人はかなりの人数になることは確かです。
東京のメリットは雑誌社がまず多いこと。また、広告の仕事も大阪に比べると多いと思います。また、写真を勉強するにも、レンタルスタジオも多いですからスタジオマンとしても、働きやすいだろうし、写真家も多くいますので、そのアシスタントになるのも良いでしょう。
ただし、写真家のアシスタントになる前に一年でもスタジオに勤めることを勧めます。というのは、Mさんはまだ写真のこと、写真界のことを良く知らないでしょうから、スタジオで同世代のいろんな人と接して、情報を得ることも大切だと思います。
わからないうちに、自分の写真とは違った写真家についてしまうと、辞めるときが問題になります。スタジオとは違って、やっぱり辞めますと簡単にはいかなくなることがあると思います。


「いろいろと考えてはみるのですが、一向にみえてきません。
考えるよりも前に進む事の方が大事だとは思います。
しかし、私にとって、大阪を離れるということは
なんだか、人生の分岐点なのか?いまは?? ってな程に考えてしまいます。」

大阪は自宅ですか?もしそうであれば、東京に出てくるのはよほどの覚悟を持って下さい。
下積み時代は、やはり金銭的にも精神的にもつらいことが多いと思います。それに東京は、自分の目指すことから遠のいてしまう誘惑も多いことでしょう。
とにかく、写真で生活していくのはこの不況の中大変だと思います。簡単なことでは、ありません。


「”写真家さんの下に着いて働きながら勉強したい”って言う
私の野望は、私さえ動けば「不可能」なことではないのでしょうか?」

人間には不可能なことなどありません。やる気と努力をすることを続けることさえできれば、できると思います。ただ、ほとんどの人が途中で挫折?いえ、放棄してしまうのが実状です。Mさんが、そうならない気丈な女性であることを期待します。

今回の質問に近い事が、SHOOTING DIARYの98/4/13、99/4/23、25に少しだけ書いてあるので参考にして下さい。