ファッション撮影の現場から

ファッション写真で重要なのは美しいモデルとともに、すばらしいスタッフにも恵まれないと良い写真を撮ることはできません。決められた洋服をいかにアクセサリーなどとの組み合わせとともに着こなしを美しく見せるかがスタイリストの重要なポイントです。またヘアメイクはその洋服に合わせヘア・スタイル、メイクアップをします。

プロのモデルさんなので、だいたいの写真のイメージを説明すれば理解して自分でポーズをとりますが、中には新人のモデルや容姿はすばらしく良いのにポーズができなかったりするモデルもいるので、そのような場合はカメラマンがいちいちポーズを指導しなければなりません。
モデルもファッションや写真を良く勉強していないと、洋服にあったポーズをとることができません。ストリート系カジュアルには、それなりポーズがあり、スーツには、スーツのポーズがあるからです。それに、流行のポーズというのもあります。
僕の統計によると、活発な明るい性格で頭の良いモデルがすばらしいですね。
美しいだけでなく内面も磨かなければいけないと思います。

カメラマンはそれらすべてを熟知していて、最終的におかしいところがあれば、スタッフに指示をできるように最新の流行も知っていなければならないということになります。僕なども、コギャル系ファッション誌からアダルトなファション誌まで、国内外のものを定期的に目を通すようにしています。もちろん、機会があればコレクションやショップに行ったりして実際に見たりもしています。

写真の技術的なことはライティングや構図、レンズの選択などかなり細かいことが重要になりますが、なんといっても、その洋服のイメージにあった写真を撮るということが最重要でしょう。

杉山宣嗣