コスプレについて

コスプレと聞くと、Hな想像をするおじさんが多いと思います。それはイケナイ大人がイケナイ商売に利用した為に、間違った偏見が生まれ、また、それをマスコミがおもしろおかしく報道してしまったことが原因だと思います。
杉山もここ数ヶ月でコスプレについて勉強した、にわかコスプレ理解者なので、間違ったことを書いてしまうかもしれませんが、イベントや撮影で知り合ったレイヤーさんたちから見聞きして感じたことを書こうと思います。

■コスプレの実情
今現在、全国の遊園地の多くで、毎週のようにコスプレイベントが開催され、遊園地に遊びに来た一般の親子連れのお客さんなどに好評になっています。
杉山が先日見学に行った後楽園では毎月末の土日に行われているコスプレイベントには、一日で3000名を超すコスプレイヤーが集まったという。
町おこしにも参画していて、各地の地方自治体と協力しながらイベントを開催していたりもします。
海外でもパリのJapan Weekでのコスプレイベントなどは有名で、日本以上に海外でコスプレがもてはやされてます。Japan Coolといえば、今や「MANGA」とともに「COSPLAY」が浸透しています。
7月末に名古屋で開催される「世界コスプレサミット」http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/ には、実行委員会に外務省が筆頭で名を連ねています。

■実はコスプレには、しっかりとした規律があります。
コスプレするのはそのイベント会場のみで許されていて、会場までの交通機関や会場外では、コスプレをしてはいけないことになっています。
また、イベントごとに詳細な決めごとがあって、素肌の露出度にも規制があり、水着キャラなどのコスプレをするときは、インナーストッッキングやスパッツの着用も義務づけられています。コスプレ参加者にあてたフライヤーには、こと細かく注意点が書かれており、レイヤーさんはそれを厳守しています。

■コスプレイヤーさんの素顔
高学歴の人が多く、IT系企業に勤めていたり、プログラマーだったりで、帰国子女も多い。先日のイベントにまったくの一般人として杉山も行ったのですが、身も知らずのおじさんの杉山に、それはそれは丁寧な口調で明るく話をしてくれました。撮影で知り合ったレイヤーさんはみな知的で、メールの文章もきちんとしている。杉山の方がオバカであるのがバレバレです。

■コスプレイヤーさんたちはいったいイベントで何をしているのか?
杉山が一番疑問だったのは、こんなに人が集まって何をしてるんだろう?ということでした。
イベントに行ってみてビックリ!数人から10人程のグループがいっぱいできていて、レイヤーさん同士が写真を撮り合っているのです。そう、巨大な撮影会状態なのです。杉山も撮影会などに講師として呼ばれたことがあるのですが、これだけの人数の撮影会状態を見たのは初めてです。また、驚くことに一眼レフデジタルカメラの比率が高い。高級機を持っているのはレイヤーさんを撮りに来ている通称「カメコ」と呼ばれるカメラマンが多いのですが、(僕の機材より高いの持ってました…)レイヤーの女の子(レイヤーさんは女の子比率がめちゃ高いです)も入門機の一眼デジカメではあるが、交換レンズも何本か持っている。丸い折りたたみ式のレフもあちこちで見かけます。

■コスプレの衣装やヘアメイクについて。
衣装は、既製品もありますが、レイヤーさんがすべて手作りで、型紙をおこし、生地の選択から縫製までされている人が多いのに驚きました。細部の部品なども自分で加工して作ったりもしています。アーティストの領域に入っている方も多くいます。
2次元で表現されたアニメのキャラクターを3次元化するというのは、とても難しいことなのです。
ヘアについては、ウイッグが中心になりますが、アニキャラの独特のヘアスタイルを自分でカットしたりセットして作っています。中には地毛でやっているレイヤーさんもいますので、その技術はプロ顔負けです。
メイクは、アニキャラにできるだけ似せる為に、自分の顔をどうしたら良いのかを良く考えていて、カラーコンタクト、つけ眉毛、つけまつげ、はたまた特殊メイクに至るまで、細部にこだわって、ないものはやはり自分で作っています。

レイヤーさんへ
間違ったこと書いていたらご指摘くださいね。