
今年最後の投稿になります。
普段はあまりInstagramを使わないのですが、たまたまアプリを開いてみたところ、思いがけず懐かしい写真と再会しました。
それは、今からおよそ30年前に僕が発表した写真でした。
投稿してくださった方がハッシュタグを付けてくださっていたおかげで、偶然にも僕の元に表示されたようです。
画面に現れたその写真を見た瞬間、時間が一気に巻き戻されるような、不思議な感覚に包まれました。
その作品は、写真集の発売とあわせて、渋谷パルコで個展を開催した際に展示していたものです。
パネルに仕上げたB倍サイズ、そしてB1サイズという大型のプリントがなんと4点も、当時の空気や熱量をそのまま封じ込めるように飾られていました。
驚いたのは、その写真が30年以上もの間、お店や事務所に飾られ続けていたということでした。
時代が移り変わり、街の風景も、人の暮らしも変わっていく中で、僕の写真が静かにそこに在り続けていたこと。
それを想像しただけで、胸がいっぱいになりました。
写真家として作品を発表することはできますが、その後、作品がどんな時間を生きていくのかまでは分かりません。
こうして長い年月を経て、大切にしていただいていたことを知ることができたのは、何にも代えがたい喜びです。
写真家冥利に尽きるとは、まさにこのことだと思います。
作品を愛し、時間を共有してくださったすべての方に、心から感謝します。
この偶然の再会を胸に、また新しい年へ進んでいこうと思います。


