
散々AI活用を推進している杉山ですが、
あらためて強く感じていることがあります。
ビジュアルやデザインについては、違和感があれば比較的すぐに「これは違う」とダメ出しができます。
しかし、文章やロジック、専門分野の内容になると話は別です。
AIが出力した文章が正しいかどうかを判断し、間違いを修正できるかどうかIt is、
結局のところ、その分野を理解している人間にしかできません。
だからこそ、AIを使う側が、その分野のスペシャリストであること、
もしくは最低限の判断力を持っていることが、これまで以上に重要になっていると感じています。
in recent years、ChatGPTやGeminiをはじめとした生成AIの進化により、
文章作成・要約・情報収集など、ビジネスの現場でAIを使うことが当たり前になってきました。
しかし、その便利さの裏には、見過ごせない危険があります。
それは、AIは間違いを「それっぽく」「自信満々に」言うという事実です。
本記事では、
AIがなぜ嘘をつくのか、
どんな使い方が危険なのか、
そして人間はどのようにAIと向き合うべきかを、実務視点で解説します。
何もかもをAIに任せてはいけない
まず大前提として理解しておきたいのは、
AIは人間のように考えているわけではないという点です。
生成AIは、過去の膨大なデータをもとに
「次に来そうな言葉」を確率的に並べているだけであり、
事実かどうかを理解しているわけではありません。
比較的安全なAIの使い方
次のようなケースでは、AIは非常に有効に機能します。
- 議事録や会話ログの要約
- すでに正しい文章がある状態での整理・言い換え
- 社内資料や自分で用意した一次情報の加工
つまり、
正しい情報をそのままAIに渡して処理させる場合It is、
AIが大きく間違う可能性は低くなります。
危険なのは「大雑把に聞いたとき」
一方で、最も注意すべきなのが、
情報源を限定せずにAIへ質問するケースです。
Case:危険な質問パターン
- 「〇〇業界の一般的なやり方を教えて」
- 「法律的に問題ないか確認して」
- 「おすすめの方法は?」
このような質問をすると、AIは次のように動きます。
- Web上のさまざまな情報を広く拾う
- 正しい情報と誤情報を区別しない
- 古い情報や極端な意見も混ぜて出力する
結果として、
一見正しそうだが、実は間違っている回答が生まれます。
AIは「微妙にズレた思考」で話を進めることがある
さらに厄介なのが、
AIが一部だけ誤った前提を持ったまま、論理的に話を展開するケースです。
- 用語の定義を誤解している
- 文脈を都合よく補完してしまう
- 前提条件を勝手に決めつける
この状態のAIは、文章構成が整っているため、
違和感に気づきにくいという特徴があります。
そのため、AIの回答をそのまま使うのではなく、
人間が前提や方向性を修正しながら使う姿勢が欠かせません。
AIの嘘・誤回答から身を守るチェックポイント
ここからは、生成AIを安全に使うための具体的なチェックポイントを紹介します。
ハルシネーション(Hallucination)を疑え
ハルシネーションとは、
AIが事実ではない情報を、事実であるかのように生成する現象です。
よくあるハルシネーションの例
- 存在しない法律・制度を断定する
- 架空の論文や統計データを引用する
- 実在しない企業や専門家を登場させる
対策ポイント
- 数字・制度名・固有名詞は必ず一次情報で確認する
- 「その情報の根拠は?」とAIに聞き返す
- 出典が曖昧な場合は使用しない
AIの回答を鵜呑みにしない
AIは非常に自信のある口調で回答します。
しかし、それは「正しいから」ではありません。
- 曖昧な質問 → 曖昧な答え
- 間違った前提 → 間違った結論
この構造を理解し、
AIの回答はあくまで参考情報として扱うことが重要です。
人間が「最終責任者」であると自覚する
最も重要なのは、この点です。
AIは一切責任を取りません。
- クライアント向け資料
- 社内決裁資料
- 公開するWeb記事やコンテンツ
これらにAIを使う場合、
最終的な判断と責任は必ず人間が持つ必要があります。
AIは「優秀な補助役」にはなれますが、
意思決定者や責任者にはなれないのです。
AIは任せきるものではなく、使いこなすもの
AI活用で成果を出している人や企業ほど、
次の姿勢を徹底しています。
- AIを疑う
- 前提条件を明確に与える
- 出力結果を必ず検証する
- 判断と責任は人間が持つ
AIは魔法の道具ではありません。
正しく使えば強力な武器になり、
誤って使えば静かにリスクを広げる存在です。
便利だからこそ、
考えることまでAIに手放さない。
それが、これからのAI時代を生き抜くための
最も重要なリテラシーと言えるでしょう。

