気をつけろ!AIは間違いを平気で言う|生成AIの嘘と正しい付き合い方

気をつけろ!AIは間違いを平気で言う|生成AIの嘘と正しい付き合い方
やっちゃいました😭「鵜呑み」の漢字が😓

散々AI活用を推進している杉山ですが、
あらためて強く感じていることがあります。

ビジュアルやデザインについては、違和感があれば比較的すぐに「これは違う」とダメ出しができます。
しかし、文章やロジック、専門分野の内容になると話は別です。

AIが出力した文章が正しいかどうかを判断し、間違いを修正できるかどうかは、
結局のところ、その分野を理解している人間にしかできません。

だからこそ、AIを使う側が、その分野のスペシャリストであること
もしくは最低限の判断力を持っていることが、これまで以上に重要になっていると感じています。

近年、ChatGPTやGeminiをはじめとした生成AIの進化により、
文章作成・要約・情報収集など、ビジネスの現場でAIを使うことが当たり前になってきました。

しかし、その便利さの裏には、見過ごせない危険があります。

それは、AIは間違いを「それっぽく」「自信満々に」言うという事実です。

本記事では、
AIがなぜ嘘をつくのか、
どんな使い方が危険なのか、
そして人間はどのようにAIと向き合うべきかを、実務視点で解説します。

何もかもをAIに任せてはいけない

まず大前提として理解しておきたいのは、
AIは人間のように考えているわけではないという点です。

生成AIは、過去の膨大なデータをもとに
「次に来そうな言葉」を確率的に並べているだけであり、
事実かどうかを理解しているわけではありません。

比較的安全なAIの使い方

次のようなケースでは、AIは非常に有効に機能します。

  • 議事録や会話ログの要約
  • すでに正しい文章がある状態での整理・言い換え
  • 社内資料や自分で用意した一次情報の加工

つまり、
正しい情報をそのままAIに渡して処理させる場合は、
AIが大きく間違う可能性は低くなります。

危険なのは「大雑把に聞いたとき」

一方で、最も注意すべきなのが、
情報源を限定せずにAIへ質問するケースです。

例:危険な質問パターン

  • 「〇〇業界の一般的なやり方を教えて」
  • 「法律的に問題ないか確認して」
  • 「おすすめの方法は?」

このような質問をすると、AIは次のように動きます。

  • Web上のさまざまな情報を広く拾う
  • 正しい情報と誤情報を区別しない
  • 古い情報や極端な意見も混ぜて出力する

結果として、
一見正しそうだが、実は間違っている回答が生まれます。

AIは「微妙にズレた思考」で話を進めることがある

さらに厄介なのが、
AIが一部だけ誤った前提を持ったまま、論理的に話を展開するケースです。

  • 用語の定義を誤解している
  • 文脈を都合よく補完してしまう
  • 前提条件を勝手に決めつける

この状態のAIは、文章構成が整っているため、
違和感に気づきにくいという特徴があります。

そのため、AIの回答をそのまま使うのではなく、
人間が前提や方向性を修正しながら使う姿勢が欠かせません。

AIの嘘・誤回答から身を守るチェックポイント

ここからは、生成AIを安全に使うための具体的なチェックポイントを紹介します。

ハルシネーション(Hallucination)を疑え

ハルシネーションとは、
AIが事実ではない情報を、事実であるかのように生成する現象です。

よくあるハルシネーションの例

  • 存在しない法律・制度を断定する
  • 架空の論文や統計データを引用する
  • 実在しない企業や専門家を登場させる

対策ポイント

  • 数字・制度名・固有名詞は必ず一次情報で確認する
  • 「その情報の根拠は?」とAIに聞き返す
  • 出典が曖昧な場合は使用しない

AIの回答を鵜呑みにしない

AIは非常に自信のある口調で回答します。
しかし、それは「正しいから」ではありません。

  • 曖昧な質問 → 曖昧な答え
  • 間違った前提 → 間違った結論

この構造を理解し、
AIの回答はあくまで参考情報として扱うことが重要です。

人間が「最終責任者」であると自覚する

最も重要なのは、この点です。

AIは一切責任を取りません。

  • クライアント向け資料
  • 社内決裁資料
  • 公開するWeb記事やコンテンツ

これらにAIを使う場合、
最終的な判断と責任は必ず人間が持つ必要があります。

AIは「優秀な補助役」にはなれますが、
意思決定者や責任者にはなれないのです。

AIは任せきるものではなく、使いこなすもの

AI活用で成果を出している人や企業ほど、
次の姿勢を徹底しています。

  • AIを疑う
  • 前提条件を明確に与える
  • 出力結果を必ず検証する
  • 判断と責任は人間が持つ

AIは魔法の道具ではありません。
正しく使えば強力な武器になり、
誤って使えば静かにリスクを広げる存在
です。

便利だからこそ、
考えることまでAIに手放さない。

それが、これからのAI時代を生き抜くための
最も重要なリテラシーと言えるでしょう。