ファッション撮影の憂鬱

第一部は朝7:00から丸の内界隈で通勤の人が来る前に撮影してしまおうということで、早朝ロケを敢行しました。あいにくの曇り空で、なかなかシャッタースピードが上がってくれなくて、撮影を始めることができません。なんとか通勤ラッシュの始まる8:30までに2カット撮り終えて、ロケバスの中で朝ご飯。9:30になると、あのラッシュがウソのように人がまばらになったので、最後の1カットを無事終了。天気のおかげで綱渡りの撮影でした。
第二部はスタジオ撮影。12カットだと思い込んでいた杉山は楽勝気分でいたのですが、これが勘違い。24カットもあったのです。15分に1カットを撮ったとしても、6時間はかかってしまいます。10分に1カット撮ることをスタッフに告げた杉山は、第二部用に追加で呼んだモデルの撮影を開始して、愕然としました。「コイツ、素人かあ?」「Go back to the home!」と叫びたくなるほど、まったく動けないモデルちゃんなのです。「英語も理解できねえ」「14歳??」「どこのモデルクラブだあ?」・・・(心の叫び。)日本の不況はこんなところにも現れているんです。英語圏のスーパーモデルなんか今の日本には来ていないのが現実です。いつまでもぼやいていてもしょうがないので、中学校のやさしい先生よろしくポーズの指導をしながら、撮影は進みました。
第三部は渋谷にあるホテルのラウンジでの撮影です。予定時間を2時間ほど過ぎて、7時から開始しましたが、こちらの撮影はなんとか2時間ほどで終わりました。
実は2日後から10日間ほど、海外ロケに行くことになっているので、2日でする撮影を1日にしたのは杉山の都合だったのです。>スタッフのみなさん、ご迷惑をおかけしました。さあ、出発までにすべてデジタル作業終わらせなきゃ!

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