備忘録:EOS 5DsRの画像をB0出力するために最適化するには

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EOS 5DsRのRAWデータを最適化して書き出すには、どうしたら良いのか?

あまり大きなサイズに出力しない場合は、PhotoshopやLightroomのCamera Rawフィルターで露光量やハイライト/シャドウなどを調整するのが、効き目も大きくカンタンな操作でできるので、とっても便利なのですが、細部のディティールが劣化してしまう事が多いのです。

じゃあ、EOSなのでDPPでやれば良いんじゃない?ってことになるのですが、実はこちらも設定を間違えるとPhotoshop程ではないけれど、細部のディティールが劣化してしまいます。

DPPの場合、「ハイライト/シャドウ」はPhotoshop程効きませんが、やはり大きく使うと劣化してきます。変えてもさほど影響がないのは「明るさ調整」だけです。と言っても+-1を超えると劣化が少しづつ出てきます。

「オートライティングオプティマイザ」は、プロは使わないと思いますが、勝手に各種調整をしてしまうのが問題だと思っています。

もう1つとても重要なのが、鳴り物入りで取り入れられた「デジタルレンズオプティマイザ」ですが、ローパスタイプのEOSや古いレンズなどには、とても有効だったりするのですが、ローパスレスの5DsRと最近発売されたLレンズには使用しない方が良い場合もあります。「デジタルレンズオプティマイザ」はカメラとレンズによってはすべて良い結果になる訳ではなく、100%以上の拡大率で、ON/OFFをしてみて良い方を選ぶ事が重要です。

5DsR+24-70mmF4と16-35mmF4の組み合わせに関しては、OFFの方が劣化がなくキレイです。「デジタルレンズオプティマイザ」は、実はシャープネスもかけているので、これが結構かかっていて、フリンジのようなものが出るのは、「シャープネス」のアンシャープマスクよりもこちらが原因である事が多いようです。

●「デジタルレンズオプティマイザ」ONと「シャープネス」のアンシャープマスクの二重がけは最低の結果になります。

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実際の画像を見てもらった方が早いので掲載します。どちらの画像も欠点がわかりやすいようにPhotoshop上で300%表示なのでシャギって見えますが、そのことでなくエッジのところを見てください。人物のアップは肌を見てください。


「デジタルレンズオプティマイザ」「色収差」「色にじみ」ON.
「ディティール設定」の「アンシャープマスク」0に変更
「シャドウ」+3「ハイライト」-3
最終的にPhotoshopで「スマートシャープを200」にかけたもの


「デジタルレンズオプティマイザ」OFF、「色収差」「色にじみ」ON.
「ディティール設定」の「アンシャープマスク」3.0に変更
「シャドウ」「ハイライト」触らず、
最終的にPhotoshopで「スマートシャープを200」にかけたもの

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●「デジタルレンズオプティマイザ」OFFにした場合、あまりにもシャープネスがなさ過ぎるので、「ディティール設定」の「アンシャープマスク」3.0にしたものにPhotoshopで「スマートシャープを200」にかけたものがちょうど良い。
●「デジタルレンズオプティマイザ」OFFにした場合、Photoshopで「スマートシャープを200」ではシャープネスが足りなさすぎるので「スマートシャープを400」とかにするとシャギってしまい、フリンジも強く出て来てしまう。
●要するにある程度はDPPで「アンシャープマスク」かけておいて、Photoshopの「スマートシャープ」で微調整するのがもっともキレイになった。

●「周辺光量」については、周辺を明るくすると言う事はその部分の劣化はする訳だし、OFFの方が画像が締まって見えるのでOFFにした

スクリーンショット 2015-10-20 22.01.58スクリーンショット 2015-10-20 22.22.45のコピー

#あくまでも杉山の独断と偏見によるテストなので、ご自分でも検証してみてください。
備忘録として残します。

全体画像はこちらになります。

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