Adobe RGB/sRGBとRGB/CMYK

画像モードはRGB、色空間はAdobe RGBで、撮影/現像/レタッチをし、色見本プルーフと一緒に納品する。
印刷目的では最終的にはCMYKに変換しなければならないのはもちろん承知していますが、(やや乱暴な書き方になってはしまうが、)印刷所によっての違いや紙の種類によっての違いまで、カメラマンが把握することは難しいのと、そこまでカメラマンに押しつけられては困ると思っているからです。
最近ちょっと杉山が困っていることがあります。キャリブレーションができていないモニターや色空間のことをあまり理解していないデザイナーさんが、カラープロファイルを捨ててしまったり、sRGBに変換してしまったり、安易にCMYKに変換してしまうことがあることです。また、無理な色調補正を加えて、トーンジャンプを起こしてしまって、せっかく杉山がそれを気にして16bitで作業したり、微妙なノイズをかけて消したりしていることも知らず。
データにグラフィック処理をするのは、いっこうに構わないのですが、もう少し元データを大切に、というか基本を勉強してもらいたいと思う、今日この頃です。
仕事をいただいているデザイナーさんに対して言うことではないかもしれませんが、元データにグラフィック処理をする場合は事前に相談して欲しいと思います。カメラマンの少しの知識でも、作品をより良くすることができることもあります。