「私は今大学4年生で就職活動中です。ところで、私まだ就職に対してしっかりと考えられてません。
写真に興味があるのは事実だけど、ただコンパクトカメラで撮ってるだけ。
写真集は作って、(自分の写真をカラーコピーして作った写真集が6冊ほどある)
みんなに見せては「いいやん!」と褒められはするけど、それを売り込めることなんてできるわけない。アシスタントから始める、、というのはよく耳にしますが、
実際にそうなのでしょうか?私は京都在住なのですが、真剣に写真に携わって
いきたいのなら、東京に行くべきなのですか?写真に携わる、、ということで、私が考えた業種は
”印刷会社”なのですが、そこからの可能性はありますか?」
印刷会社にもよると思いますが、そこには写真部?のようなセクションがありますか?ないのなら、本当に写真をやりたいのなら、写真に直接ふれるところに行った方が良いと思います。カメラマン?写真家?としてやはり携わるべきだと思います。東京が一概にいいとは言えません。京都の事は良くわかりませんが、大阪にも写真部がある広告代理店やプロダクションはあると思います。
アシスタントから始めるというのが一般的ですが、僕は大学で写真を勉強?しましたが、学校は学校って感じで、友達作り以外はあまり為になったのかどうか未だに良くわかりません。それ以外は独学で、アシスタント経験も就職経験もありません。
何かの賞に応募したりしたことはありますか?僕の場合、いくつかの賞をとって、そこから仕事に繋がっていきました。
自分で作った写真集を友達だけではなく、プロの人に見てもらってください。それも一人じゃなく何人かに見せて下さい。カメラマンだけでなくアートディレクター、編集者、etc ・・それも有名な人!
「作品をまとめて自分だけの写真集を作ることはとっても重要なことです。」すばらしい!
なぜならば、 Hさんの写真を理解できない人もたくさんいると思います。
例えば、HIROMIXの場合、ホンマタカシという写真家が彼女の才能を見いだして才能を伸ばしてあげたから、今のようになれたのだと思いますが、もし、彼女の写真が解らない人だったら、今日の彼女はなかったと思います。
僕は関西の方でどなたが良いのか良くわかりませんが、いっぱいすばらしい人がいると思います。
そういった人を見つけるのも勉強になります。一度の連絡では会ってはくれませんが、何度も連絡すれば、あなたのやる気に負けて会ってくれます。僕も無名の時は1人の人に3ヶ月がかりで、10回以上連絡をとったことがあります。まずは、アポどりからがスタートです。
僕のところには、バンタンデザイン研究所(東京)の生徒(特別講師をしています)の他に、日本及び海外からのカメラマン希望者がメールを送って来てくれます。
先日は(もう、半年くらいになりますが)アメリカに留学中の女の子が日本の写真の賞(賞金50万?)をとりました。彼女とはインターネットを通じて、写真を送信してもらい、それについていろいろとアドバイスをしています。一月に一度は新作を作ってきます。あと、地方からも写真を見せに来てくれる子もいます。
写真家は何処の会社にいたとかじゃなく、あくまでも写真が良いかどうかです。自分の写真がすばらしければ、いつからでも仕事ができる職業です。それと才能があるけれど、努力が足りないって、人がほとんどだと言うことを忘れないで下さい。才能はあるんだけど・・・っていう人があまりにも多い。途中で投げ出したり、頑張れない人があまりにも多すぎる。
今の時代・・若い人?は、頑張れない人が多いからチャンスだと思います。頑張らなかった人と、頑張った人はものすごく5年後10年後に変わってきますよ、きっと。天才なんて始めからいません。アラキーも努力が生んだ天才です。
ちょっと堅苦しくなりましたが、あとは楽しく、明るく、です。
SHOOTING DIARYの98/4/13、99/4/23、25、99/8/21に関連した記事が書いてあります。