電子写真集ってどんなのですか?という質問

「Kindleで写真集を出そう!」の まえがきから

デジタルカメラが普及して、誰もが手軽に写真を撮れるようになりました。写真人口が爆発的に増えた事でデジタルアルバムなどデジタル写真関連のオンライン事業も多くなりました。

そのようなところにAmazon Kindle が個人で誰でもがデジタル写真集を販売する事ができるシステムを作りました。世界規模で広がって、Google ブックス、iBooks、Kobo などの企業も参入して来ています。

筆者は以前から新しいメディアが登場するといち早くそれに対応する作品を発表してきました。

書籍版写真集は写真家として当たり前ですが、1996 年の「エンハンスドCD-ROM 写真集」(音楽と写真の合体したもの)を始め、2003 年のメガピクセルケータイが登場した時に出した「世界初ケータイで撮った写真集」、2011 年/2012 年にはiOS/Android アプリケーション写真集を出してきました。
しかし、それらすべては出版社、レコード会社、制作会社の協力と資本のもとに作り出されました。

今やアプリは250 円でも売れません。プログラムの開発費だけでも数百万はかかります。そして販売においてはアプリの世界では圧倒的なシェアを握っているゲームに写真集などは足下にも及びません。
しかし、Amazon では書籍版と電子版が同じように売られているので、日本では一般書籍の写真集のデジタル版を安くすることなんてできないのです。今の書籍版の写真集の現状は、ロイヤリティが10 %なんて事はまれで、あって5 %がいいところです。、一般の方は知らないかもしれませんが、大手出版社から出されていても有名タレント以外の写真集のかなりの数が自費出版ということを。

写真家としてはできれば書籍版を出したいのが本心ですが、今の書籍版の値段ではなかなか販売部集が伸びません。
そんな時代に無料で1 時間程で作った写真集がAmazon のおかげでまったく何もパブリシティしないで売れているのは驚きです。それは、電子写真集のマーケットはグラビア系がほとんどで競合が今のところ存在しないからなのです。

デジタルコンテンツの流れは急速に変わっていきます。本書で書かれているノウハウは今すぐ始めるためのものです。デジタルコンテンツの良いところは時代に応じて随時更新できるところにあるのです。

写真コンテンツを持っていれば、無料で世界に出せるんですよ。今、やらなければどうするんですか?

スギヤマノブツグ

Kindle のメリット

・出版にかかるコストは無料です。
・Amazon の販売チャネルを通じて、世界中の読者に本を販売できる。
・出版手続きにかかる時間は5 分、本は48 時間以内に販売される。
・KDP セレクトに登録すると、日本でも70% のロイヤリティを獲得できる。
・日本語、英語を含む7か国の言語で出版できる。
・Kindle 端末、Android 端末・iOS 端末(Kindle 無料アプリをインストール)等で見ることができる。