■写真作家になる為に

「目を養うためにすべきこと」と言う事を限定してお話しさせていただくとすれば、
よく言われるように、絵画・映画・写真などの過去の名作と言われるものを良く見る事だと思います。

絵画・映画からのインスパイアされる事が、ちょっと遠くに感じられる方は、まず、写真集をいっぱい見ましょう。過去名作と言われた写真集は作家の伝えたい事、コンセプト、技法が、集約されています。
それらを真似しなさいと言っている訳ではありませんが、それらを見て研究する事によって、どういった作品が人に感動を与えたり、その写真家を有名にしたのかも理解できるようになります。

写真史が始まって以来、過去の名作が時代による新たな感性によって作り替えられているのが、良くわかります。
今まで、有名写真家と言われるほとんどの方は、過去の写真家についても良く知っていて、よく知った上で自分なりの作品を生み出しているのです。

人間と言うものは、まったく知らないものが天の声のように閃くのではなく、生きてきた中で見聞きしたものの中から、それが混ざり合って、自分の閃きやアイデアとして出てきます。
良いものをいっぱい見て、感じる事がとても大切な事はわかりますよね。
現在、販売中のものなら本屋さんで立ち読みでもいいし、図書館にも写真集はあります。

写真展についてですが、不動産の低迷により、かなりの数の写真を扱うギャラリーや写真を展示するカフェなどが増えていますが、ちゃんとしたキュレーター不在での展示が多くなってきています。時間があれば展示方法などの研究にもなりますので、足を運ぶ事も良いと思いますが、良いものだけではありません。 続きを読む

いろんな人がいろんなことを言っていますが、杉山個人としての見解をお伝えします。
(実は出来ないから、「何もしない」と言っているオヤジもいますが、時代的にはもうNGでしょう。)

  • アナログモノクロプリントは、号数を選んでコントラストの調整や多い焼きなどにより、自分の意図した写真になるよう調整しました。
  • カラーポジフィルムを使う場合、極端な事は出来ませんでしたが、フィルムの種類を選ぶ事でコントラストや彩度を調整したり、フィルターワークで色調も調整していました。
  • ネガカラーフィルム+プリントの場合は、自分の意図した写真になるようフィルムと印画紙を選び、色調やコントラストの調整や多い焼きなどにより、自分の意図した写真になるよう調整しました。

デジタルの場合はどうでしょう。撮影の段階でできることはするのは当然ですが、
杉山の個人的な意見としては、Lightroomで出来る機能くらいの調整はプロ、または、トップ・アマチュアになる為には習得するべきだと思います。
Rawで撮影して、DPPやCapture One等での調整は最低限必要で、撮りっぱなしのカメラマンは簡単な取材カメラマンレベルでないかと思います。

それ以上のレタッチや合成作業等については、その写真家の目指す作風にもよりますが、
ファッションフォトの最前線に立つには、ある程度のレタッチや合成作業等も自分で習得するか、レタッチャーを自分で抱える事が必要になります。
何年か前までは、レタッチ費用が別請求できましたが、今現在は雑誌では、ほぼその料金を請求できません。
杉山の場合は、雑誌は自分でするか自分のスタッフでしています。

広告になるとレタッチ費用が別に計上できる事が多いので、外部レタッチャーを使う事もできますが、ある程度のノウハウは知っていないと、ディレクターやレタッチャーとのコミュニケーションがとれません。
杉山の場合は、レタッチの急な変更に時間的に対応できないことがある時は外部に依頼します。(ディレクターが弱いとクライアントの言いなりになって、変更が多いので、そういった恐れがある場合は外部に最初から振ってしまいます。)

3DCGについては、これは自分で作ることができれば武器にはなりますが、ここまでできるようになるのは、なかなか難しいのではないかと思います。

キャノンフォトサークルのフォトセッションで、10月23日から応募いただく作品について、選定・コメント付けを担当させていただく事になりました。会員の方はぜひご応募のほどよろしくお願いします。
詳しくは→キヤノンフォトサークル|ジャンルマスター

写真がデジタルになってアナログ時代ほど技術的なことが必要でなくなってきているので、Photographerには誰でもがなれるようになったのかもしれない。
アナログ時代は露出とピントを合わせることができることだけでもプロとアマチュアの差は歴然としていた。

写真を発表するにも印刷媒体やギャラリーしかない時代は、それをすることさえも大変だったのに、今は、紙媒体の出版物でなくてもWEB上やfacebookで写真を発表することができる。
facebookを写真集として考え、そこで何千、何万ものファンを作る事も可能だ。もちろん無料で見せている訳だから、そこからの収入はまったくないが、どちらにしても写真集や写真展をしたところで、そこで収入を得る事などは今までもできてはいなかったしPhotographerとしての広告宣伝の部分が強かった。facebookでファンが5000を超えた頃には、その噂を聞きつけてどこかが美味しい話を持ってきてくれる。

人が見たいと思う写真って、なんだろう?そこがポイント。ちょっといやらしい考えだけど、Photographerとして生きて行くにはコレってとても重要なんだよ。
近い将来、そんなPhotographerが必ず出てくるはずだ。

キャノンの大撮影会に行ってきました。キャノン大撮影会の講師は杉山初めてなので、話には聞いていましたがその参加者の多さを目の当たりにして驚きました。開会式で皆さんが集まると24mmレンズでも入り切れない程の人数です。写真は2枚の写真を繋いでパノラマにしています。

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他の講師の先生は著名な方たちばかりで、キャノン大撮影会でも常連の方々なので、杉山のところにはほとんど参加者の方が来ないと思っていたのですが、はじめてみると大勢の人が来てくれたので、ビックリしました。講師1名にモデルが2名の担当なので、1人で2つの撮影現場のお手伝いをすることになります。2カ所を行ったり来たりしながら、皆さんが良い写真を撮れるようにセッティングやアドバイスをします。下の写真も午前の部終盤になって皆さんが一息ついたところで、杉山が始めてシャッターを切った写真です。(笑)奥にもう1つの撮影現場があります。

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撮影会では一度に大勢の方が撮影するので、今回のような曇りの日がベストコンディションなのかもしれません。光の状態はフラットなものになってしまうかもしれませんが、皆さんがほぼ同じ条件で撮影でき、適正露出から大幅にはずれることもないからです。ちょっと心配だったのは、森の中など暗い場所での撮影だったので手ブレをしてなければいいのだが…

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午後の部では参加人数も増えてきて、このありさまです。杉山はみなさんの背後からシャッターを1回切りました。(笑)もう少し、細かな技術的なアドバイスなどお伝えする事ができれば良かったなあ、と反省しています。
参加された方々が良い写真が撮れてるといいな…..

2011年キヤノン大撮影会 in 東京