プロの機材を考える-ハイエンドデジタルバック

プロと言ってもいろんな仕事が存在するので、一概にこれがプロの機材……とは言いがたいのですが、杉山の仕事に限った独断と偏見にみちた意見としてお話しさせてもらいます。
今現在は広告での撮影がメインであるので、その場合は使うデジタルバックやカメラは決まってきてしまいます。NikonやCanonのフルサイズ一眼も杉山の広告の仕事ではまず使用することはありません。

なぜ、こんな高画素のものを使うのかは、説明が面倒なので省きます。(笑)

フルサイズ一眼なんてコトバが最近では良く聞くようになったので、みなさんもご存知でしょうが、ハイエンドデジタルバックは、この35mmタイプのフルサイズのセンサーの2倍ほどの大きさのセンサーを使っています。
写真画像は画素数だけでは語ることができません。センサーのサイズが大きいものはダイナミックレンジも広くなり、画質がとてもキレイになります。人物を全身大で撮影してもまつ毛の1本1本も写っていたりします。

ちょっと前までだとPhase OneのP45(3900万画素)かP65(6050万画素)を使っていた。カメラはHasselbladのH2、レンズは50mm/f3.5、80mm/f2.8、100mm/f2.2、120mm/f4、150mm/f3.2の組見合わせ。
Phase OneのPシリーズはHasselbladのH2にまで対応していた。というかHasselbladがH3以降は自社のデジタルバックにしか対応させなくなった為。(このHシリーズはボディ・レンズともに実は富士フィルムが作っているmade in Japanだが、とても良いレンズとカメラだとは思います。)

今現在はIQ180(8000万画素)、IQ160(6050万画素)を使う事が多い。先日の撮影では新製品のIQ260(6050万画素)をPhase One(mamiya)645DF+とレンズはSchneiderのレンズシャッターのシリーズの55mm LS/f2.8、 80mm LS/f2.8、110mm LS/f2.8、150mm LS/f3.5、を使った。
Mamiyaの645シリーズは杉山としては以前に645シリーズに幻滅してすべて人にあげてしまった経験があるので信用してはいないけれど、IQシリーズが645DFカメラ対応バージョンのものがレンタルでは多くなってしまったので、使う事になる。
645DFは、Schneiderのレンズシャッターとの組み合わせ以外では、問題が多すぎるカメラである事は間違いない。ボディの形状やデザインはとても好きなんですが….
このSchneiderレンズがmade in どこなのかいつもチェックするのを忘れてしまう。
今現在は、IQシリーズと645DF+とSchneiderのレンズシャッターの組み合わせで問題なく最高画質で撮影できるので使用しているが、ボディに関してはやはり満足がいかない。
結局、Capture Oneでの撮影になるので、ソフト上でのレンズの補正が自動でかかるので、本当のレンズ性能がわからなくなってしまった。

どちらにしてもPhase Oneは最近では毎年のようにデジタルバックの新製品が出てくるし、デジタルバックだけで500万円くらいはするので、レンタルで使用する事になる。杉山個人ではコストパフォーマンスが悪過ぎてもう買えない。