デジタル写真の加工について?

いろんな人がいろんなことを言っていますが、杉山個人としての見解をお伝えします。
(実は出来ないから、「何もしない」と言っているオヤジもいますが、時代的にはもうNGでしょう。)

  • アナログモノクロプリントは、号数を選んでコントラストの調整や多い焼きなどにより、自分の意図した写真になるよう調整しました。
  • カラーポジフィルムを使う場合、極端な事は出来ませんでしたが、フィルムの種類を選ぶ事でコントラストや彩度を調整したり、フィルターワークで色調も調整していました。
  • ネガカラーフィルム+プリントの場合は、自分の意図した写真になるようフィルムと印画紙を選び、色調やコントラストの調整や多い焼きなどにより、自分の意図した写真になるよう調整しました。

デジタルの場合はどうでしょう。撮影の段階でできることはするのは当然ですが、
杉山の個人的な意見としては、Lightroomで出来る機能くらいの調整はプロ、または、トップ・アマチュアになる為には習得するべきだと思います。
Rawで撮影して、DPPやCapture One等での調整は最低限必要で、撮りっぱなしのカメラマンは簡単な取材カメラマンレベルでないかと思います。

それ以上のレタッチや合成作業等については、その写真家の目指す作風にもよりますが、
ファッションフォトの最前線に立つには、ある程度のレタッチや合成作業等も自分で習得するか、レタッチャーを自分で抱える事が必要になります。
何年か前までは、レタッチ費用が別請求できましたが、今現在は雑誌では、ほぼその料金を請求できません。
杉山の場合は、雑誌は自分でするか自分のスタッフでしています。

広告になるとレタッチ費用が別に計上できる事が多いので、外部レタッチャーを使う事もできますが、ある程度のノウハウは知っていないと、ディレクターやレタッチャーとのコミュニケーションがとれません。
杉山の場合は、レタッチの急な変更に時間的に対応できないことがある時は外部に依頼します。(ディレクターが弱いとクライアントの言いなりになって、変更が多いので、そういった恐れがある場合は外部に最初から振ってしまいます。)

3DCGについては、これは自分で作ることができれば武器にはなりますが、ここまでできるようになるのは、なかなか難しいのではないかと思います。